体験こそが全て!中国から来た努力家、張 涛(チョウ トウ)

「これまでのあなたの人生のターニングポイントはなんですか?」

ニワカソフトには、この質問に迷いなく「日本に来たこと」と答えてくれた中国人が居ます。

自国以外を「海外」と線引きする日本人の多くにとって、今の時代でさえも「外国に暮らす」ということはなかなか想像しがたいことだと思うんですよね。

例えば、4月から数年海外移住をすることになったらどうか。いつかは海外暮らしも経験したいと思っていても、これを現実的にイメ-ジして肯定すること、今の私やあなたにできるでしょうか?

常識も言語も違う場所。免許や税金。権利、差別もあるかも。う~~~~~ん。。

話が逸れました。ニワカソフトに在籍するその中国人は張 涛(チョウ トウ)。あぁ、”外国で暮らす” 酸いも甘いも知る経験者が身近にいてよかった!


張 涛

張 涛(チョウ トウ) 1979年2月5日生まれ
日本在住15年の中国人社員。2児の父。山東省威海市出身。

異国で働き生活する人にとって、日本は日本人はどう映るのか。自国以外で生活するのはどういうことか。同じ会社で過ごしてても、そこまで踏み込んだ質問なんてする機会ありませんでしたが、この機にいろいろ聞いてみたいと思います。


中国の田舎の子どもが大人になるまで

張 涛さんは中国山東省 威海市(詳しい出身地あとでききます)出身。一人っ子政策の真っただ中に生まれたので、兄弟はおらず、なかなかの悪ガキだったようです。


- 当時どんな遊びをしていたんですか?

張:人の家のスイカを獲って捕まって弁償させられたりしてました。あの時はお父さんにめちゃくちゃ殴られたね。先生にもよく殴られたよ。

- 結構なエピソ-ドですね。当時日本と接点はあったんですか?

張:叔父がフェリ-でよく日本から日本製の機械を持って帰ってたので、それで遊んでた程度です。原付の性能がよかった記憶があります。

張 涛

好奇心旺盛でいたずらっ子だった張少年も、高校進学時に寮に入り、親元を離れます。


- 高校時代も悪さしてたんですか?ゴシップは?

張:全然ですよ!ゴシップというか、女の子に手紙書いて渡してはいましたけど。

- 純情!


就職と海外への関心

高校卒業後は簿記の専門学校へ通い、機械の修理会社に就職します。韓国の企業だったこともあり、おのずと関心は海外へ。仕事内容は肉体労働でしたが、当時の中国はまさに日本への留学が流行しており、今の東南アジア諸国のように、留学兼で稼ぎ目的で日本へ渡る人も多かったと言います。

張さんも会社を辞め、日本への渡航を決意。25歳の時でした。


- 決意したキッカケは何だったんですか?あと、なぜ福岡だったんですか?

張:日本は身近な先進国だったし、どうしても中国以外の世界を見たくなったからです。福岡だったのは、特に大きな意味はないですが、ビザが通りやすかったから。

張 涛

- 当時の計画でもこんなに長く日本にいる予定だったんですか?

張:いえいえ。期間は決めてなかったけど、中国に戻る予定でしたよ。こんなにいるのは予想外です。


日本に来た当初はとにかくお金がなく、アルバイトを掛け持ちする日々。朝は新聞配達、昼は明太子工場、夜は焼き肉屋と、3つを同時にこなし、眠りかけながら自転車で帰宅する毎日でした。睡眠時間は約3時間。時折恋しくなる故郷。

張 涛

- 毎日どういう気持ちでした?

張:あの頃はそれでも、ワクワクが大きかったと思います。日本は街がきれいだし。そういえば初めて覚えた言葉は「まぐろ」でしたね。

- まぐろ・・・?

張:ちなみにまぐろのもう一つの意味は、エロい日本人に教えてもらいました。

- 別に聞いてない。


日本で働くという苦労

日本に移住した張さん。アルバイトで貯めたお金で、日本語専門学校を出た後に4年制大学に入学します。卒業後は、北九州の不動産会社に就職します。

張 涛

- 仕事はどうでしたか?

張:結構体育会系な社風で、かなり怒鳴られました。結局そこは3年で辞めたんですけど、でも日本の社会に大切な礼儀や常識はそこで培いました。

- 辞めたのは仕事がきつかったからですか?

張:それもありますし、ちょっと想像と違ったっていうのもあります。僕は不動産の売買を手掛けたかったんです。


国内国外問わず、不動産売買に関わりたいと思っていた張さん。辞めた後もその志は変わらず、アルバイトに戻りながら宅建士の資格を取得しました。


- 結婚はいつ頃したんですか?

張:ちょうどその仕事を辞める頃に妻と結婚しました。


ニワカソフトに入ったキッカケ

- ニワカソフトに入社したのはその後ですか?

張:実は三好不動産に入りたかったんです。福岡で1番の不動産ですし、売買もやっていたから。でも落ちて、落ちた時はものすごくショックだったんですけど、その後に行ったハロ-ワ-クで見つけたのがニワカソフトでした。


当時、中国人向けの不動産事業を興したばかりだったニワカソフトの求人を見た張さんに、ニワカソフトは即面接を取り決めました。


張:めっちゃビックリしましたよ。大雨の日に突然「今から面接来られますか?」って。でもこれが縁かと思って、ニワカソフトに行きました。

張 涛

- 残念ながら今は不動産事業はありませんが、事業が終わった時はショックでしたか?

張:そこからWebサイトの構築や運用にかかわることになったんですけど、知らない分野だし楽しそうだったので、結構淡々と受け入れました。それに、すでに同じ中国人の冀さんがやっていたので、自分にもできるだろうと。

- 失礼!笑

張 涛

- 今のWebメディア運営業務での苦労はありますか?

張:SEOよりも、photoshopでの画像加工、またhtmlとcssの知識がゼロからスタートだったので、少しの修正でもかなり時間がかかるのが歯がゆいです。悔しさもあります。

- ちなみに張さんにとってニワカソフトはどんな会社ですか?

張:チャレンジ精神があり、活気がある働きやすい会社かな、と思います。


我喜欢日本(日本が好き)


元々はある程度お金を稼いだら中国に戻るつもりだったと張さんは言いますが、今では永住権も取得し、日本で家族と暮らしていくことを選びました。彼の目には日本のどういったところが魅力的に映ったのでしょうか。


- 日本のどんなところが好きですか?

張:日本は施設が綺麗だし、中国に比べると環境も良い。施設の案内も親切で、私から見てもわかりやすいです。特に差別的な扱いも受けたことはなく、環境的にもとても暮らしやすいので日本に来れて幸せですね。

- 逆に嫌なところは?

張:道路が狭いところですね。とっても窮屈に感じます。

- なるほど、中国の道路広いですもんね。では、日本に来て一番嬉しかったことはなんですか?

張:一番嬉しかったのは大学の奨学金が貰えたことですね。一年次の成績で判断されるので1年間必死で勉強しました。そのかいもあって貰えることになって2-4年の時の学費がほぼ無料になったから嬉しかった。

- すごい!優秀な学生さんだったんですね。

張:いやいや、経済的な面もあって奨学金がもらえなかったら中国に帰ることになるから必死だっただけなんですよ。


インタビュ-の最中、後ろ向きな発言がなく、極めてポジティブに物事を捉えている張さん。はぁ、爪の垢を煎じて飲みたい。日本人が勤勉という噂、少なくともこのインタビューの場では逆転しています。


- ちなみに張さんってお休みの日とかって何をしてるんですか?趣味ってありますか?

張:ん~、お休みの日ですか。釣りとか山登り、ジョギングとかは好きでよくしていますね。この前も小田さん(ニワカ取締役)達と山登りに行きました。

張 涛

- アクティブですね!何か学生の頃スポ-ツとかやっていたんですか?

張:体を動かすのは好きですね!学生の頃は陸上部で競歩もやっていました。 あとウエストサイズが82から92になったから痩せようと思って。他には家でよくYouTubeを見ています。

- YouTubeでどんな動画を見ているんですか?

張:自然の中で暮らす動物たちのドキュメンタリ-ですね!動物たちの姿を見て色んな事を考えてます。

- 例えばどんなことを考えてるんですか?

張:動物たちは、厳しい自然の中で食うか食われるかの毎日で大変そうだなと、、、人間でよかったと思いますね。でも煩わしい人間関係もなく本能のまま暮らしている姿がうらやましかったり、そんな事をぐるぐると考えてますね。

張 涛 張 涛

煩わしい人間関係、、、、何があったんでしょうか。


張:例えばライオンが飢えに苦しみながらも群れで狩りをする様子や、逆に狩られるヌ-の群れ側の視点があったり。大きな自然の中に人間が入っていない社会があって、とても興味深いし、ちゃんとそれを自分の目で見てみたいなぁとも思いますよね。知ってますか?ライオンって持久力がないから狩りに成功するには遠くても獲物から30mくらいまで近づく必要があるんですよ。あ、そうだ、社員旅行はサバンナがいいですね。みんなでアフリカに行きませんか?

- はい。


体験こそすべて!張 涛の夢

これまで聞いてきた生い立ち・仕事や家族に関するエピソ-ドから、張さんの誠実さやどんなことも前向きにとらえて行動する努力家な一面がこれでもかというほどに見えてきました。

最後に、今後の夢を聞いてみました。


- 今後の人生の目標や夢はありますか?

張:日本には今のところ永住するつもりだから、仕事でアイデアを出してチャンスを掴んで中国Webメディア事業を大きくしていきたい。プライベ-トな夢は、世界の国々を1年くらいかけて回りたい。船旅とか良いですね!

- やっぱり実際に体験することをとっても大切にされているんですね。

張:そうですね。中国にいる時から周囲にいる人を見ると、自分が体験してないことには考えが及ばず小さな世界で考えが凝り固まっている人がたくさんいた。そう感じたことが自分の原点かもしれない。私はやっぱり色んな場所に行って沢山の人やものを見て、色んな考えに触れたい。体験こそすべてです!

- では今現在の楽しみはなんですか?

張:昨年(2018年)5月から子どもに中国語を教えるために私以外の家族は中国に帰っているんですが、今年(2019年)の3月末に日本に戻ってきます。今はそれがとても楽しみですね。


ターニングポイント

- これまでのあなたの人生のターニングポイントはなんですか?

張:日本に来たことが1番。日本は暮らしやすいし、社会保障も日本人と同じように受けられるので、日本を選んでよかったです。

- 日本人の私が聞くと嬉しくなる言葉ですね。いろいろお話聞けて良かったです。

張:僕平凡でつまらない人間でしょう?おもしろく記事にするの大変ですよね?笑


異国で暮らす人生が平凡・・・なワケないでしょう!

SNSの悪影響がクローズアップされ、窮屈で息苦しささえも感じてしまう現代。張さんのように寛容でポジティブな心を持つことが、最高のライフハックじゃないでしょうか。

張 涛

ニワカソフトは、「個人をクローズアップする」という目標の元、これからもメンバーをピックアップした記事を随時公開予定です。この会社でどんな人が働いているか、ご興味ある方は引き続きチェックをお願いします!


この記事を書いた人
  • 橋本

    制作/撮影/インタビュ-橋本 陽平

  • サイモン

    制作/撮影/企画サイモン

  • 糸山

    制作/撮影/編集糸山 晃司

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